24話 「どんな手段を使ってでも」

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「いったいどこに行きやがったんだ、あの小娘は」

フラゴンのテーブル席にて、デルビンと向き合う形で座りながらブリニョルフは苛立ち交じりに呟いた。
昨日から小娘がギルドに帰って来ない。
一夜が明け、もう夕刻近くなろうという今もまだ姿を見せない。
遠出の予定はなかったにも関わらず、だ。

 

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目の前ののデルビンの顔にも苦渋と懸念の色が浮かんでいる。

「嫌な予感がする、というより嫌な予感しかしないな。
いや、考えすぎだとは思うが…
しかしこう言ってはなんだが、メイにばかり気を取られている場合じゃないぞブリニョルフ。
他にも課題はいくつもあるのだからな」
「ああ、わかっている」

デルビンに窘められ、ブリニョルフは嘆息した。
ゴールデングロウ農園の攻略に関して、1つの案が浮上した。彼らは今、その案について話し合っている真っ最中だ。
小娘のことも気になるが、デルビンの言う通り解決するべき課題はいくつもあるのだ。

 

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「君が立てたこの作戦だが、つまりは陽動ということか」
「ああ。お世辞にも賢いやり方とは言えんが、この際、背に腹は変えられん」

ブリニョルフは苦々しい面持ちで頷いた。
その時、慌ただしい足音と共にバイパーが姿を現した。

 

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「ブリニョルフ!」

確か彼は狩人の振りをしてゴールデングロウ農園の周辺を探っていた筈だ。
何か重要な報告があると悟ったブリニョルフは、すぐに立ち上がってバイパーに向き直る。

 

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「どうした、バイパー?」
「メイの奴はいるよな!?いるんだろ!?」
と、彼は詰め寄るように問いかけてくる。

ブリニョルフは思わず押し黙った。
先ほどのデルビンの「嫌な予感しかしない」という言葉が脳裏に蘇る。

 

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それが顔に出たらしく、バイパーは益々動揺する。

「ま、まさか…いないのか?」
「ああ、小娘は昨日から帰っていない。
…それで?お前はいったい何を見たんだ?」

バイパーはすぐには答えなかった。彼もまた嫌な予感をひしひしと感じており、口に出すことでその予感がただの予感でなくなるのを恐れているようだ。
しかし自分の目で見たものに対して見なかった振りを続けたところで事態が好転するわけでもない。
バイパーは言葉を紡ぎ始めた。

「ゴールデングロウ農園に、傭兵に混じって赤毛の女がいた。
おそらく雇われたメイドか何かだろう。
その女が…なんていうか、髪の色とか長さは違ったけどあいつによく似てた。
遠目だったから人違いだとも思ったんだが…」

 

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重々しい沈黙が落ちる。

この時期にゴールデングロウ農園に現れた、遠目からの印象がメイに似ている女。
そしてメイの不在。
この2つの事実が意味するところは、1つしかない。

 

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恐ろしい事実を悟ったデルビンは椅子から転げ落ちた。
次の瞬間、怒りを含んだブリニョルフの声がフラゴンの空気を振るわせた。

 

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「いったい何を考えているんだ!あの馬鹿は!」

報告を済ませた後、ずっと押し黙っていたバイパーがぽつりと呟く。
「馬鹿ってすげぇ…!」

 

 

 

 

 

 

 

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「んー…疲れたぁ…!」

本日の仕事を終えたメイは、アリンゴスに借りている自室に戻ると大きく息を吐き出した。

 

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ゴールデングロウ農園に潜入してから早くも2週間が過ぎた。

もう2週間と言うべきか、まだたったの2週間と言うべきか、メイには判断が付かない。
潜入出来るかどうかは、はっきり言って賭けだった。
メイはリフテンでは少々名の売れた存在で(もちろん悪名という意味だが)アリンゴスや彼に雇われた傭兵の誰かに顔が割れている危険性もあった。
盗賊ギルドの構成員だと気付かれたら確実に命はない。
ブリニョルフから殆ど騙し取った金を小道具の購入に当てて変装はしたものの、正体がばれないだろうかと冷や冷やした。
しかし、「先日壊滅したヘルゲンから命からがら逃げ延びた難民ソフィア」と名乗り、雇い入れて貰うことに成功したという次第だ。

 

メイドとしての仕事ははっきり言って体力仕だ。

 

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メイは最初、自分がちゃんと怪しまれないように立ち回れるか不安だったが、ある意味でそれは杞憂に過ぎなかった。
十数人分の食事の準備や後片付けだけでも大変だが、見張り番たちは全員決まった時間に食べるわけでもない。
夜中や早朝も誰かが起きていなければならないため、常にすぐに食べられるものを用意しておくことを要求された。

 

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その合間にも細かな雑事があり、それらをこなすのに精一杯で、傍から見れば早く仕事に慣れようと奮闘しているようにしか見えないだろう。
メイの働きっぷりはお世辞にも洗練されているとは言えず、それがかえって傭兵たちの警戒心を緩和させた。

 

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2週間となると、身体のほうは少しは慣れてきた。
しかしどうしても慣れそうにないこともある。

 

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男所帯の中にやって来た若い娘というだけあって、メイは傭兵たちの興を引いた。
容姿を値踏みし、好き勝手なことを言う声が嫌でもあちこちから聞こえてきて、その度に苛立ちを覚える。
縁も所縁もないような連中に自分の容姿を品定めされ、「色気の欠片もない」だの「もうちょっといい女なら良かった」だの「顔はなかなか悪くない」だの、上から目線の批評を受けるのは、控えめに言っても屈辱である。

 

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それらに対して、メイは仕事に精を出す振りをしてやり過ごした。
本当にメイドとして雇われた立場なら今頃キレて大暴れしていたところだが、耐えられたのは本来の目的があったからこそだ。

メイドとして奮闘する合間に屋敷の内部の構想や見張りの傭兵たちの動き、それに庭の地形なども観察した。
ブリニョルフが言った通り、この農園の敷地内に植えている芝は足音が響きやすいが、よく観察すると踏み荒らされて平らになっている部分もある。そこを選んで歩けば足音はかなり軽減した。

 

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ここ数日の出来事を振り返りながら、メイは一度変装を解いた。

(こんなことまでは現場を見なきゃわかんないもんね)
そしてこれだけ現場に近付いて観察するには、警戒心を抱かれることなく潜入する必要がある。
ヴェックスには掴めなかった情報だ。
メイは誇らしい気持ちになった。

とは言うものの、肝心のものがまだ見つからない。
アリンゴスは突如としてギルドを締め出し、ブラックブライアとの取引きにも今後は応じないという態度に出た。
これがアリンゴスの独断なのか、それとも背後に黒幕がいるのか、まだ掴みかねている。
アリンゴスが何を企んでいるのかを探り出し、その証明となるものを手に入れるのが潜入の目的だ。
ヴェックスは地下にあると睨んで、そこを当たるつもりだった。
しかし、この2週間でメイも時間をかけて慎重に地下室を調べたが成果はまだない。
これ見よがしな立派な金庫を見つけ、何とか見張りの目を掻い潜り、精密な鍵を苦労して開錠したにも関わらず、金庫からそれらしいものは見つからなかった。

(ヴェックスが失敗した時、アリンゴスを警戒させちゃったのかな?
それで別の場所に移したのかも)

メイはそんなことを考えながら、舌打ちしたい衝動に駆られた。
理由はどうあれ、ヴェックスは大事な任務に失敗した。メイは彼女のことを到底許せそうにない。
ヴェックスは、メイにとっての指針でもあった。

皆が打算的な意味だけでなく感情的な意味でもヴェックスを失う事態だけは絶対避けたいと願う中、メイは彼女に失望と憤りを抱いた。
ヴェックスには慢心などはなく、本当にただ運が悪かっただけだと理解している。
それでも、運などに左右されるヴェックスであって欲しくなかった。
化け物や怪物に大事な任務の邪魔を許した彼女を、メイは「そのまま死ねばよかったのに」とさえ思っている。

言い伝えによると、盗賊たちの運はノクターナルが司っているという。
黄昏の女公、影の女主人といった異名を持つ彼女に愛された盗賊は腕利きの盗賊となり、逆に影の女主人に嫌われた盗賊は、不運に見舞われて何も得ることが出来ないのだとか。
デルビンは、ギルドがノクターナルの怒りを買ったが故に呪われていると考えている。
彼はそれこそが衰退の原因だと信じているが、メイは彼の考えには賛同していない。ヴェックスもデルビンの言うことを全く信じていないが、メイはヴェックスともまた異なる考えを持っている。
ヴェックスは端から呪いなど信じていないが、メイは呪い云々に関してはデルビンの言うことも一理あると考える。
ただ、ノクターナルに愛されるか否かで盗賊としての腕が決定されるというのはどうにも気に入らない。ノクターナルの寵愛を失ったことがギルドの凋落の原因になっているとは思いたくない。
ノクターナルの呪いがあるのだとしても、そんなものに左右されずに狙った宝に手を伸ばすのが盗賊だ。

(隠密術の達人はノクターナルから頭巾を盗んでグレイフォックスになった。
ますたーはドール城で、何だかよくわかんないけど凄く難しい盗みを成功させた。
ノクターナルなんかクソ食らえ、じゃん?
本物の盗賊はノクターナルの恩恵なんかいらないし、彼女の呪いなんか屁でもないもんね)

ヴェックスはデルビンが言う「呪い」など一笑に伏し、価値のある宝を次々に盗んできた。
ヴェックスの存在は、斜陽のギルドの希望でもあったのだ。
ところが、ヴェックスでさえもギルドに降りかかる不運にとうとう負けた。
メイにすれば、ヴェックスは「本物の盗賊じゃなかった」ということになる。

(あたしは違うもんね。)
絶対にそれを証明してみせる。
そんな手段を使っても、である。

目当てのものは地下室にはない。
警戒を強めたアリンゴスが処分したか、あるいは別の場所に移したか。
重要なものならば前者はありえない。
ならば、別の場所に移すとしたらどこか。
目の届くところに置いておくのではないか、メイはそう考えた。
アリンゴスの私室か、あるいは肌身離さず身に着けていると考えるのが妥当だろう。
しかしアリンゴスは殆ど私室から出てこない。
食事も部屋の前に置おくようにと言われている。暫くすると使用後の食器が部屋の前に出ていて、それを回収するという形だ。
この2週間、メイがアリンゴスと顔を合わせた機会は数えるほどしかない。

(何かに怯えて隠れてる…?)
メイにはそう思えた。
しかし、むしろ好都合だ。
メイは不安と緊張を覚えながら自分に無理矢理そう言い聞かせた。

 

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湯浴みを済ませ、清潔な身体に香油を塗り込んでから寝着を身に纏う。
自己主張しすぎない芳香がふわりと鼻腔を擽った。
そして髪を整えて薄化粧を済ませる。
これらの小道具も、ブリニョルフに貰った「小遣い」で購入したものだ。
何かと手癖の悪いメイだが、こういった小道具や日用品は金を払って購入することのほうが多い。
自分の目当てのものを盗み出すのは、小さくて価値のあるものを手当たり次第盗むよりも難易度が高いのだ。それなら買ったほうが早い。
もちろん購入に当てる金は、大抵の場合真っ当に得たものではないが。

前にどこかで盗んでそのまま愛用している手鏡に映った自分の顔を眺め、それで準備万端と判断した。
いよいよアリンゴスの私室へと向かう。

メイはヴェックスでさえ出来なかったことを遣り遂げるつもりだ。
本来、この任務はヴェックスに任されていた任務であり、そしてメイは自分と彼女の実力差を嫌というほど自覚している。
ならばその差を埋めるにはどうしたらいいか。

使えるものは何でも使う。どんな手段を使ってでも任務を達成してみせる。
メイはギルドの中で、決して突出した盗賊ではない。
しかし、大半の構成員が絶対に手に入れられない強みを持っている。
即ち女であるということ。
女であるということは、時に強力な武器にもなるのだ。
メイは最初から覚悟を決めて「ソフィア」になった。

目当てのものはアリンゴスの私室にある可能性が高い。
しかし、正攻法ではアリンゴスの私室には忍び込めそうにない。
ならば手段を変えるのみだ。

 

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私室の前には見張りが1人いる。
メイは見張りにはにかんだような笑みを浮かべた。

「…あの。ちょっと、旦那様に用事が」
おどおどした口調で言うと、見張りは何かを察したような表情を浮かべた。
しかし自分の仕事を放棄していいものか悩んでいる。

 

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「ね…?お願い、あたし、お金が…必要で」

消え入りそうな声で、活舌も悪い。
それだけに、懸命かつ健気な印象を相手に与えるだろう。
とは言え、メイは決して計算づくでしているわけではない。

はっきり言ってメイには、ブリニョルフやサファイアのように相手の心を積極的に掴む話術など無理だ。
怪しまれないようにと思えば自然と口数も少なくなり、しかも上手く言葉が出てこない。
しかし、これが却って相手の警戒心の緩和に繋がることに気付いた。

その甲斐あってか、メイはここゴールデングロウ農園で「口下手だが一生懸命頑張る少女」という評価を築きつつある。

「うーん、でもなぁ…いや、あんた疑ってるがアリンゴスの旦那に危害を加えると疑ってるわけじゃないんだがね、お嬢ちゃん。
だからってこっちも雇われてる以上、そうそう仕事をほっぽり出すわけにもいかなくてよ。
…そうだなぁ」
そう言って見張りは下卑た笑みを浮かべ、値踏みするような目を向けてくる。
「あんたは少々細すぎるし、まだ青臭ぇガキだが…へへ、こうして見るとなかなか悪くないねぇ」
メイはこの男が暗に何を要求しているか気付き、ぞっとした。

「…あ、あした…明日、なら…」
「よし!
じゃあ今夜はせいぜいアリンゴスの旦那を楽しませてやんなよ」

 

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咄嗟に口から出まかせを言うと、男は得心したらしく例の笑みを浮かべながらその場を後にする。

「いやぁ、見張りっつーのは楽なようでなかなか大変でよ。俺らが快適に働けるように、たまの癒しを提供するのもメイドの大切な仕事だよな」

メイは相手から見えないように顔を伏せながら、「吐きそう」と言わんばかりに顔を顰めた。
(明日になる前にもう逃げちゃってるよーだ)

 

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何はともあれ、「チップ欲しさに特別な時間外勤務をするメイド」という嘘を信じ込ませることが出来た。

見張りが遠ざかった後、遠慮がちに私室の戸を叩く。
ややあってアリンゴスの声が聞こえた。

「誰かな?」
「あたしです、…ソ、フィアです。遅くにごめんなさい…入ってもいいです?」
暫しの沈黙があった。
その間メイは気が気でなかった。
ここで拒まれたら任務の達成が遠のく。しかし、承諾されるのを恐れる気持ちもあった。

「入りなさい」
幸か不幸かアリンゴスはそう言った。
メイはここに至って腰が引けるのを感じたが、頭を左右に振って弱気を振り払う。
恐る恐る扉の把手に手を添え、大きく深呼吸をした。
あらゆる覚悟を決めて今ここに立っているのだ。今更恐れることなど何もない。
力ずくでも幸運をこの手に掴むのみ、だ。
そう、どんな手を使ってでも。

 

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「失礼します」
部屋に入ると後ろ手に扉を閉めた。
その声音は意外なほど落ち着いていた。

 

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アリンゴスは既に寝支度を整え、部屋の中に立っている。

入室してすぐに、この部屋には窓がないことにメイは気付いた。正確には、窓があってであろう場所に厚い板を打ち付けている。
唯一の出入り口はメイがたった今入ってきた扉だけの、完全な密室だ。
アリンゴスはこの部屋に日がな一日中篭っているようだ。

メイが彼に対して感じた「何かに怯えている」というのは的を得ているようだ。
ならばむしろこれは好機だ。

 

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「…窓、どうしちゃったんです?」
「影…」
アリンゴスは窓があったらしき場所に向き直り、小さく呟いた。

 

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「え?」
「影は、どんな小さな隙間からも射す」
「…?ですね、はい」
アリンゴスはそれっきり黙り込んだ。
「あの、旦那様…?」
沈黙に耐え切れず声をかけた時、彼の肩が震えているのに気付いた。
(影…?何それ?何のこと?)
メイには何のことだか全くわからないが、自分がなすべきことを思い出して、恐る恐るその肩に軽く触れた。

 

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「大丈夫ですか…?」
アリンゴスからの返事はなかったが、嗚咽のような声が聞こえた。
その横顔を見たメイはぎょっとした。

 

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(泣いてる!?)
大人の男が自分のような少女を前に涙を零していることに、少なからぬ衝撃を受けた。
一瞬狼狽したが、それも本当に一瞬のことだ。

 

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「あの…大丈夫ですか?
あたしに何か、出来ますか?
あたし、色々あって1人ぼっちで。
お姉ちゃん…みたいな人も遠くに行っちゃって、1人で生きてかなきゃいけないからお金がいるんです。
だから、あたしに出来ることだったら何でもお申し付けください?」

メイの脳裏に過ぎったのは、9歳の頃の記憶。
一時期だけ行動を共にしたバベットもすぐに去って行った。
あの時に感じていた不安や寂しさ、そして生きるための金の必要性を感じた時のことを思い出せば、言葉はすんなり出てきた。

視線だけを持ち上げて、精々媚びた表情を浮かべてみせる。

 

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(媚びる顔…ってこんな感じでいいのかな?)

男を誘うなどこれまで一度もしたことがない。
本当にこれで合っているのか何の確証もないまま、乏しい知識を頼りに行う。

もしかしたらそれが功を成したのか、アリンゴスがやっとメイに目を向けた。
はっとした様子で、そのままメイを凝視する。
自分へと向けるその視線には、何らかの興味や関心も含まれているとメイは感じた。

食い付いて来た、と感じて緊張感が高まる。
恐怖心や、今すぐ逃げ出したい衝動を押さえ付けて、笑みを浮かべたまま相手の目をじっと凝視する。
魅せられたようにぼーっと見つめ返していらアリンゴスが口を開いた。

 

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「ならば君に尋ねたいことがある」
「は、はいっ何でしょうか」
「メルセルは元気かな?」

 

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「…はい?」

予想外の名前を出され、メイは凍り付いた。